空き家となった実家の片付け中に見つかった明治時代の骨董品。木箱入りの書道具、和本、染付の皿、陶器、刀剣などが床に広げられている様子。

【神奈川県横浜市保土ヶ谷区】空き家売却に伴う実家片付けで見つかった明治時代の骨董品を買取|静かに受け継がれた“家族の記憶”とともに

買取品目 ・箱書きのある書道具一式(硯・墨・文鎮・水滴 など)
・明治時代の和本(初版本・希少本を含む)
・染付の皿・古陶磁器
・刀剣(本身がある場合は登録証確認のうえ査定)
・実家の押入れに眠っていた明治期前後の骨董品
片付けの形態 空き家となったご実家の売却準備に伴う片付け・買取
作業時間 約1.5〜2時間(仕分け・査定・説明・搬出)
買取地域 神奈川県横浜市保土ヶ谷区

空き家片付けの最中に姿を現した“家族の歴史”

今回ご相談くださったのは、神奈川県横浜市保土ヶ谷区にある空き家となったご実家の売却準備中のお客様でした。

「どれも父や祖父が大切にしていた物だと思うんですが…価値があるのか分からなくて」

そんな少し戸惑いのあるお電話から始まりました。

現地でお話を伺いながら押入れを開けると、ふわりと紙と墨の混ざった懐かしい香りが漂い、そこには長い年月を静かに耐えてきた骨董品たちが眠っていました。

木箱に丁寧に収められた書道具、
時代を経た和本の束、
青と白が鮮やかに対比する染付の皿、
そして布に包まれた一本の刀剣。

どれも、ご家族が大切にしてきた時間そのもののようでした。

鑑定士コメント:今の市場は厳しくとも、「物が歩んできた時間」を見逃さない

細川 賀津雄(ほそかわ かずお)

買取担当・細川

昨今、書道具や古書、陶磁器、さらに刀剣に関しても、骨董品市場は全体的に評価がシビアになっています。

査定が厳しくなる要因

  • 作者不明の書道具で市場評価が安定しにくい
  • 和本の状態が悪く、破損や虫損が見られる
  • 量産期の染付皿で希少性が低い
  • 刀剣の登録証が確認できず、査定に慎重さが必要

こうした点があると、どうしても市場価格としては控えめな評価にならざるを得ません。

今回の品々も、書道具には細かな当たりや墨の減りがあり、和本も表紙の傷みや虫損が見られました。

染付の皿には若干の釉ムラ、刀剣は布に包まれたままで、状態確認に慎重さが必要な状況でした。

それでも私は、“使われてきた時間”が刻まれた品物と向き合うとき、いつも胸が熱くなります。

硯の滑らかな使い跡、
和本の紙質に残る読み継がれた気配、
染付の皿の深い藍色、、
刀剣の鞘に残る手入れの痕跡

そこには金額だけでは測れない価値があります。

私は市場動向だけで判断せず、「その家がどんなふうに大切にしてきたのか」を丁寧に読み取りながら、誠実に査定させていただきました。

査定後、お客様がそっと言われた「遺すべきものと手放すものの整理が、ようやくできた気がします」という言葉に、私自身も胸がじんとしました。

明治時代の骨董品が持つ“静かな力”

明治期は、生活の中に文化が息づいていた時代でもあります。

書道具は、家の教養の象徴
和本は、知識と文化の入り口
染付の皿は、日常を彩る器
刀剣は、家を守る精神的象徴

空き家整理や不用品片付けの中で、こうした品々がひっそりと姿を現すことがあります。

どれも、ただ古いだけではなく、家族の歴史をそっと抱え込んできた大切な存在です。

横浜市保土ヶ谷区での骨董品買取を終えて

今回の買取では、空き家売却に伴う実家片付けの最中、押入れから明治時代の骨董品が次々と姿を現しました。

現在の市場動向を踏まえた“現実的な査定”を行いながらも、品物それぞれが歩んできた物語とご家族の想いを汲み取り、誠実な評価を心がけました。

誰にも気づかれず眠っていた品々が、再び誰かに大切にされていく未来へつながることを、心から願っています。