古書の査定・鑑定・買取りの対象となるのは、歴史的・資料的・美術的な価値の高い「古典籍」と呼ばれる書物です。
古典籍とは?
明治時代以前の書写印刷された資料で、いま査定がつくすべてのものを古典籍といいます。
大雑把に分けて古文書や個人の日誌などの古記録があります。
古典籍の中でも人気のある装丁は?
和本(和綴本)
一般に江戸時代までに残されたものを言います。
古写経
奈良時代に書写された仏教経典を平安時代から鎌倉時代に転写したと想定されるものを言います。
最近では古写教をはじめとした、仏教関連のものが高額査定につながる傾向が見られます。
拓本
凹凸のある石碑、器具(硯、青銅器など)に紙や絹を置き、上から墨色を乗せていき、凹凸を写し取ったものを言います。
印譜集
印籍の一種で、鑑賞や研究を目的として古印や印章の印影および印款を集めて分類した書籍を言います。
中国、朝鮮本
古書には大陸の物も多いですが、中国の場合は清時代までのものを唐本と呼びます。
そうした唐本、宋版、明版、清版など古い版の漢籍も人気があります。
装丁が整っていないもの
古書の中には、ちょっと見ただけでは、本の形になっていない場合もあるので注意が必要です。
例えば、古典籍の中には画帖、あるいは折本の形式で装丁されているものもあります。
巻物形式の物も多く、掛軸や巻子本と呼ばれるものがこれにあたります。
最近では浮世絵や奈良絵本の画帖等が高額査定につながる傾向があります。
査定、鑑定が難しいもの
一般には査定、鑑定が難しい肉筆物や色紙、原画、浮世絵、稀覯本の他、専門書や、古い漫画なども幅広く取り扱っております。
戦前の写真、絵手紙、冊子、絵葉書、パンフレットなども査定がつくものがあります。
例えば、支那、満州、朝鮮、などの戦前の資料、旧植民地の風景や風俗の分かる資料、満州鉄道等の乗り物などが写っている写真帖などは高額査定につながる可能性が高いものがあります。
その他には
60年代頃までの映画や音楽等のパンフレット、台本、チラシ、ポスター、スチール写真、軍事関係の戦前資料、
マッチラベル、燐票、大手チェーン店ではなかなか査定がつかないような漫画家の原稿、原画、サイン色紙やセル画などのもお任せください、
古い書類の束の中には以外なお宝が眠っているかもしれませんので、捨てずに一度マルミ工藝社にご相談ください。