神奈川県高座郡寒川町の空き家片付けで見つかった古いヴァイオリンケース。 布張りが経年劣化した戦前製と思われるケースが畳の上に置かれ、 当時の音楽文化と時代の風合いを感じさせる情景。

【神奈川県高座郡寒川町】空き家片付けで見つかった戦前のヴァイオリンを査定・買取|音色を紡いだアンティーク楽器の記憶

片付けの形態・鑑定士のコメント 今回のご依頼は、神奈川県高座郡寒川町にあるご実家の空き家整理・解体工事前の片付けの際に、古びた楽器ケースが押入れの奥から見つかったことがきっかけでした。 中には、戦前〜昭和初期頃に製造されたヴァイオリンが静かに眠っていました。 ケースの布地は擦り切れ、金具も錆びついていましたが、蓋を開けた瞬間に漂う木の香りから、長い年月を経た楽器の存在感が伝わってきました。 お客様によると、お祖父様が若い頃に趣味で弾いていたものだそうです。 「音はもう出ないかもしれませんが、祖父の思い出なので見ていただきたくて」 とのご相談。 査定の結果、ニスの劣化や指板の反りなどが見られ、 現行の演奏用としては修復が必要な状態でした。 市場全体でもアンティーク楽器の需要がやや落ち着いており、今回は時代的価値を中心に、現実的かつ誠実な査定金額をご提示しました。 それでもお客様からは、 「祖父が大切にしていた楽器を丁寧に扱ってもらえて安心しました」 とお声をいただき、心に残るお取引となりました。 マルミ工藝社では、単なる金額査定だけでなく、そこに込められた“音と記憶”を大切にしています。 古い楽器にも、それぞれの人生の一部としての物語がある。 その想いを受け継ぐことが、 私たちの仕事です。 査定のポイント ✅…