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《骨董の流行りと廃り  その5》

ついこの間までは、根付は根強い人気がある骨董品だった。 根付とは、江戸時代に巾着や印籠や煙管入れに結んで、帯の間に差し込んで落ちない様にした、今で言えばストラップとかキーホルダーの代わりになるモノだ。 非常に装飾性に富み […]

《骨董の流行りと廃り  その3》

壺も骨董品的な価値は、著しく下がった。 信楽も、常滑も瀬戸も越前も丹波も備前も、ことごとく壊滅状態で有る。 その昔、磁器・炻器の壺と言えば,骨董品の代表であり、誰もが思い浮かぶ骨董品のイメージである。 昭和30年代~50 […]

《骨董の流行りと廃り  その2》

兎にも角にも、日本刀の価値は下がる一方で、惨憺たる現状だ。 確かに、日本刀は凶器にもなるし、切れ味は、どの刃物にも負けないから、危ないと思うのは判る。しかしながら、日本刀は日本が世界に誇る伝統工芸の代表である。日本刀の素 […]

《骨董の流行りと廃り  その1》

骨董品は、基本的には古い物である。イギリスでは、最低100年は、経たないとアンティーク(骨董品)とは呼ばない。 日本でもせめて明治時代の終わり位の品物で無いと骨董品とは呼ばないから、大体基準は世界共通なのかも知れない。 […]

唐津焼の魅力について

古陶磁と言えば、六古窯の備前・越前・信楽・常滑・瀬戸・丹波が思い浮かびますが、現在は、人気に陰りがあります。 20年前は、古備前・古設楽と言えば、大人気で鎌倉時代の信楽焼デ藁の自然釉がどろりと掛かっていれば、数百万円は下 […]

骨董品買取の旅 北陸編 その4

金沢の市場では、とてもキャラクターの濃い人が沢山いた。 金沢骨董会館の西尾さんや、買い出し屋の中本さん、リサイクル屋のアイアイさんや軍隊物専門のBさん。 Bさんは、当時80歳位のお爺ちゃんで、いつも戦闘帽を被っていた。 […]

骨董品買取の旅 北陸編 その3

夜中に海岸べりの公共駐車場で寝ていると、夜間巡回のパトカーに 職務質問されたりする。 「コンコン」 僕は、窓を開ける。 「こんな時間に何してんの?」 「ただ、寝てるだけです」 「・・・・・・・」僕の車の荷台を、大きな懐中 […]

骨董品買取の旅 北陸編 その2

骨董品の買取の旅を始めて、既にもう20年以上になる。 日本中、沖縄を除いて殆ど行った。 富山は山の中の集落まで隈なく訪ね歩いた。隠れ里のような集落も有って、森の中の一軒家に、かなりご高齢の男性が一人で住んで居て 何故か不 […]

骨董品買取の旅 山形編

骨董品の買取の旅を始めてもう20年以上になる。 全国各地いろいろな場所に行った。沖縄と九州の一部の県と離島以外は、殆ど行った。その中でも印象の深い県は、やはり山形県だろう。 山形県は、とてつもなく優しさに溢れた県で、嫌な […]

嵌め込み屋奇談  その4

それは八王子市の大きな墓地の横のマンションに呼ばれた時のことだ。 そこには東南アジアの某国の姉妹が待っていた。 姉妹は大学生で、ソファーに座る僕の前に、壁面の収納から備前の人間国宝の金重陶陽の花生けと大皿を持って来た。勿 […]