《美術品の審美眼  第5回》

そこまでやると、展示されている美術品のかなりの知識が身につくはずである。

そして、もちろん家に帰ってからも、ミュージアムショップで買ったカラー図録を見て勉強します。

勿論その日だけではなく、翌日からも出来る限りそれを繰り返します。そんな、企画展示を10回も行くと、カラー図録は10冊も貯ります。

その10冊を、日を変えて繰り返し見るのです。

そんな事を繰り返しているうちに、自分の中に今まで無かった《美》に対するベースみたいなものが出来上がります。そこまで来たら、確実に実感できる筈です『前とは違う、自分は美術に対する感覚が鋭くなってきた』と。

そうなれば、しめたモノです。そのベースとなる美の知識にどんどんマルミ巧芸社のブログページで紹介した方法などで、知識を累積していけば良いのです。

今までとは、少し違う人生になると思います。

まず、友人の家にお邪魔した時に、居間や玄関の壁に掛かっている絵画の良し悪しが判る様になります。絵画だけでなく置いて有る彫刻や床の間の置物や掛軸の良し悪しも、感覚でわかる事が出来るようになります。勿論、美術館や博物館に行ったら、今までとは違う美術品や古美術品の感覚を自分のうちにある事に気が付くはずです。

素晴らしい事だと思いませんか?