《美術品の審美眼  第2回》

骨董品の審美眼を養う方法は、前回にお話したように、実際の売買が一番効果がある。売り買いを一切しない蒐集家は、その品物の骨董品市場での適正な市場価格がいつまでも判明しないので、贋作だったり、高く買い過ぎていた事の苦しみを味わう機会が無い。結果、業者のような速さでの進歩は望めないのである。

骨董品を売る事の他にも、骨董品に関する知識を学ぶことも勿論大切な事である。
最少は、人間国宝認定作家から覚えると良い。シンワアートなどのオークション図録を見れば、今の美術品市場に出品される人間国宝作の現代・近代陶芸はあらかた掲載されているので、それを何度も何度も飽く事無く見ればいい。
継続は確実に力になるし、繰り返しもまた力である。
出来たら最初の60日は、毎日60分は、必ず見る。
作品の写真、作家名、寸法、落札予想金額を、見る、見る、見る。60日もそれを続けていると、人間国宝の現在の落札相場や品物の傾向がおおよそ把握出来る。そしてそれは、ちいさな自信になるし、目利きという家を建てる基盤になるので、そこに少しづつ柱を立て、壁を作れば良いのである。

次に学ぶ方法は、映像を見る事である。キー局内で放送されているだけでも《開運なんでも鑑定団》《美の壺》《新日曜美術館》などがある。
これをDVDに録画してから必要な部分だけ編集する。そしてまた繰り返し見る。

僕は、出張で一人で車で行く事が多いので、車中でDVDを動かしながら運転している。ディスプレイを見ると危ないから、音声だけを聴く様にしている。

(つづく)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA