マルミ巧芸社

掛軸の買取

売る前に知っておきたい!
掛軸の高額買取に繋がるポイント

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売る前に知っておきたい!
掛軸の高額買取に繋がるポイント

掛軸高額買取に繋がる目利きポイントを解説

祝儀掛け・節句掛け・花鳥画・動物画・山水画・神仏画など、様々な種類の幅広い掛軸を買取いたします。

”価値が高ければ売りたい”
”実家、空き家、蔵や倉庫の整理をしていて出てきたけど、価値があるか分からない掛軸”

マルミ巧芸社なら、 現在の相場の上限価格でしっかりと買取いたします。

鑑定・査定無料、全国どでも出張します。
マルミ巧芸社にお気軽にご連絡ください。

1.現在の買取相場はいくらくらいですか?

掛軸と一言で言っても範疇はとてつもなく広く、1本千円のもありますし、値段が付かないのもあります。
或いは、1本数千万円の掛軸も有るので、なかなか買取相場を表現するのは難しいと思います。

初っ端から難しいと明言してしまいましたが、
見分けるポイントがありますので、以降でご紹介していきます。

2.自分でできる目利きのポイントは?

最初に買取相場は表現するのは難しいとお伝えしましたが、目利きのポイントは大きく2つに分けられます。

  • ポイント1:箱
  • ポイント2:掛軸

それではポイント毎に詳しく解説していきます。

2-1.箱

まず、きちんとした掛軸は、一流表具店にて表装します。

横山大観や川合玉堂などは、常に同じ一流の表具店に表装を依頼していました。

著名な作家の作品のオリジナルの状態の表具は、一流表具店が表装を施しますので(表装が痛み、その時点での所有者が近隣の表具店に再表装を依頼する場合があります)、まず箱がちんとしています。

掛軸の箱には、ダメージを与えないために桐の箱が多く用いられます。
桐は耐火性に優れ、調湿度性、防虫性にも優れています。

優れた掛軸は、桐の箱に入っていて、箱の木目は綺麗な木目です。
著名な作家の掛軸で、箱の木目が美しくない場合は、贋作を疑う最初のポイントになります。

箱書き

箱書き箱は、保証書の役割も担いますので、箱には箱書きが有ります。
箱書きは、作家本人が画題と自分の名前を自書して、判子を押します。

署名

署名は判りにくいですが、判子はインターネットのデータベースなどで、照合できますので、判子が本人のモノと違う場合は、箱が偽物、つまり本体も贋作の可能性が高いです。

2-2.掛軸

軸先・軸頭

軸先もしくは軸頭と呼ばれる、各軸の左右の細くなった芯のような部分です。
優れた掛軸の場合は、そこは殆どが象牙で出来ています。

ここに注目① 象牙

象牙の場合は、目を近づけて見ると、必ず細かい縞模様が見えます。

ここに注目② 鹿角(かづの)

象牙とよく似た素材で鹿の角(鹿角 かづの)が有りますが、同じクリーム色の素材ですが、縦にスの入った様な模様の場合は鹿角です。

ここに注目③ プラスチック

象牙色でもプラスチックで出来た軸先の場合は、価値の低い掛軸の場合が多いです。

ここに注目④ 木

木で出来ている軸先も有りますが、ただの黒く丸い棒状の軸先の場合は、やはり価値が高い場合は殆どありません。

ただし、中国絵画などで、木で出来ていて擬宝珠のような形の凝った意匠の軸先が有りますが、その場合は価値が高い作品の場合があります。
軸先はあくまで大まかな判断材料になるポイントと考えてください。

作者名と判子

次に掛軸を広げた場合、右下に作者名(落款)と判子が押してありますので、箱の時と同様データベースと照合すれば、真贋の判定のポイントになります。

印線の細太や微妙な傾斜角度の違いなど、本物の印影を隣に置いて照合すれば、違いは歴然とします。

インターネットで無くても、書画印譜落款集成などの辞典がありますので、図書館などで閲覧して照合するのもいいかも知れません。

さて次に絵を見てみましょう。

絵を見ただけで慣れない人が価値を判断するのは難しいですが、日本画の場合は、細かい部分まで書き込む場合が多いので、デティールがしっかり描き込まれていない場合は、真贋が怪しいです。

ここに注目① 樹木の幹・枝

樹木の幹や枝が不自然に膨らんでいたりする場合や花弁の大きさが不揃いな場合は、著名な作家では無いかもしれません。

ここに注目② 建物の屋根

それから絵のパースが狂っている場合も怪しいです。
それは建物の屋根などをみると判ります。
直線が妙に歪んでいたり、瓦の描き方が雑だったり、家の形が不自然に歪だったりするのは、未熟な画家の可能性が高いです。

ここに注目③ 人物の顔

それから人物の顔を描くのは難しく、高い技量が求められます。

他はまずまず描けていても、人の顔が上手くかけていない絵は、よろしくありません。特に美人画は難しく、逆に美人が上手く描けている絵は、優れた掛軸の可能性が高いです。

3.買取価格が高くなる掛軸の特徴は何ですか?

掛軸の買取価格が高くなる掛軸の特徴を大きく2つのポイントに分けて解説していきます。

  • ポイント1:巨匠の大作
  • ポイント2:掛軸の状態

3-1.巨匠の大作

まずは、当たり前ですが、巨匠と呼ばれる作家の作品です。
巨匠の作品でも、大作が高いです。
大作とはその巨匠の生涯を代表する作品のうちの一つ、またはそれに類するレベルの作品です。

屏風

屏風は飾る機会も無く、保管にも困るので人気が無いのですが、巨匠の大作の場合は別です。
横山大観の屏風なら億単位の価値があるかも知れません。

日本画の高額な掛軸

日本画の高額な掛軸は、主に明治時代後期から昭和中期くらいまでに活躍した作家です。

江戸時代の作家の場合は、真贋の鑑定も難しく、すでにその価値を認める収集家の数が減少しているので、よほど著名な作家の真作として保証されているもの以外は、高く売れないでしょう。

その中でも伊藤若冲など世界的にコレクターのいる作家の作品は、人気があるので高く売れます。

江戸時代以前の室町時代などになると、更に真贋の鑑定が困難になるので、余程素性や来歴がはっきりした掛軸でないと、その価値が認められることは無いかもしれません。

掛軸でも大作は書き込みが詳細な場合が多いです。
サラリと描いてある作品は、その作家が売って生活するために描いた作品の場合が多いです。

中国の作品

その中でも中国の人気作家や古い絵画は人気があります。
斉白石や呉昌硯などは、年々価格が上昇しています。
掛軸でも絵でなく書も沢山有ります。

歴史的人物の作品

歴史的に有名な人物の書も比較的沢山残っていますが、現在では一部の人物以外は殆ど査定価格が期待できない状態です。

中でもやはりその人物の経歴にロマンが感じられる人物の場合は、査定価格が高い場合が多いです。
例えば、西郷隆盛、勝海舟、福沢諭吉など。

もちろん坂本龍馬の掛軸などが有れば、物凄い価格だと思いますが、殆ど書いていないので、自宅にある可能性は限りなくゼロだと思います。

東郷平八郎や乃木希典などの軍人の書は、以前は人気があったのですが、すでに戦争に行かれた方がご高齢になっている昨今、欲しがる方は極端に減少してしまい、価格は下落しています。

3-2.掛軸の状態

掛軸の査定の場合は、状態も大きな判断のポイントになります。
シミやヤケや黴やムシクイなどがあると価値はその度合いによって減少します。

著名な画家の本来は、高価値な掛軸でも、状態が酷いと値段が付かない場合があります。

4.掛軸を売るベストタイミングは?

家の倉庫から古い掛軸が出てきたのですが、いつ頃作売却するのがおすすめですか?
掛軸の価格は年々下落しています。その理由は、まず床の間が無くなっている事。
掛軸を飾る習慣が無くなってきている事。日本画を掛軸として愛でる愛好家が極端に少なくなっている事などがあげられます。

もし、売却をご検討されているのならば、一刻も早く売却した方がいいです。

一部、 おめでた掛けや季節の節句掛けなどは、その少し前に売却した方がいいと言う事も有りますが、おおむねすぐに売った方がいいです。
またリーマンショックのような世界的な経済異変が起き、更に掛軸の価格が下落したり、暫くの間(数年)売却市場が冷え込んだりする可能性がありますから。

5.できるだけ高い値段で売るために、保存方法で注意すべきことはありますか?

掛軸は湿気を嫌います。
湿気があると黴やシミの原因になります。
大切な掛軸は必ず箱に入れて、乾燥剤を入れておきます。(乾燥剤に関しては、入れる必要が無いと考える人もいますが、私は入れた方が好ましいと思います)
そして、3~4か月に一度部屋の中の陽の当たらない場所で12時間ほど陰干しする事が大切です。
勿論、保管場所も、湿気の多くない乾燥しすぎない場所を選びます。

6.修復について

シミやヤケや黴は、表具店に依頼すれば、かなり修復は可能ですが、
表具屋の技量に拠ってその仕上がりは大きく左右されますので、腕の良い表具屋を探す事が重要です。
修復費用も店に拠って大きく変わりますので、腕の良い良心的な表具店を探すために、何店舗か問い合わせしてみた方がいいでしょう。

7.他の絵画と一緒に売ると高く売れる?

掛軸以外に絵画など他の骨董品もまとめて買取をお願いすると、単独で売却するより査定額が上がったりしますか?
それは有りません。

8.買取店の宅配査定ってどうなの?

掛軸の買取店が行なっている宅配査定のデメリットは何かありますか?
それは、まだ価値の判明していない掛軸を預けてしまう事です。
特に高名な作家の掛軸などを送るのは、しない方がいいと思います。
少なくとも私なら送りません。
まず写真をメールで送って、おおよその評価を幾つかの業者に問い合わせる方がいいと思います。

9.掛軸買取のポイントの纏め

掛軸ともに共通する買取時の価値判断は、

① 作者の名前 (真贋の見極め)
②絵の状態
③画題(書かれている内容)
④鑑定証の有無
⑤書かれた次期や時代

などである。

① の作者は、勿論人気がある高名な画家は、その価値は高い。
文化勲章受章クラスの画家が多い。高名な画家になれば、贋作も多いので注意したい。

② の絵の状態は、その画家の価値に拠って、例えば横山大観や岸田劉生などは、かなりのダメージが有っても修復する価値がある。たとえ50万円かけても、数百万円から千万単位で売却できるからである。

③ 同じ作者でも絵のテーマに拠って価格差がある。例えば加山又造の雛罌粟の花(あくまでも例えば)より、櫻の方が何倍も高い。

④ 鑑定書は、シールとも呼ばれ、概ね白いカードに作者ないしは、鑑定機関や鑑定人が署名押印して、額の裏側に添付してある場合が一般的である。それが無いと6万円ほどの鑑定料を支払って、それを取得しなければならない。(※現在は鑑定証が無いと市場での流通が滞る場合が多い)

⑤ 絵が描かれた次期も大切な価値判断の材料になる。作者が若い頃に掛かれた作品は〈若作〉と呼ばれ
まだ技術的に未熟な作品とみなされる。
文化勲章受章作家の場合は、受賞の前か後かで評価が別れたりする事が有る。

などなど、簡単な評価基準を明記したが、
近年日本画の価値は著しく下落傾向にあります。
その絵を愛玩して、大切にする場合は別にして、そうで無ければ、
掛軸は早い時期での売却が望ましく思えます!

掛軸の買取実績

牧利保 作「春を待つオホーツク漁村」

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