《骨董の流行りと廃り  その4》

さて、骨董品とは呼べないが、コレクターグッズの中で、
かつては、明治~大正のは硝子製品が絶大な人気を誇っていた時期があった。20年程前から10年間ほどの期間である。

硝子製品の中でも、特に人気が高かったのが、氷コップと呼ばれたかき氷の器だ。透明な物も有ったが、着せ硝子おで着色されていたり、吹雪文様や水玉文様などの装飾が施されていたりと色々なタイプの
氷コップが存在した。

熱いコレクターも多く、珍しい氷コップを求めて相場価格が過熱していた。特に人気が有ったのは《3色》と呼ばれた氷コップで、文字通り赤・みどり・乳白などの3色の着色がされている氷コップで、技術的にも難しく、昭和初期の当時も価格が高く
ごく少量の生産量しか無かったみたいで、現存数が極端に少ない。まして硝子なので、状態がいい無傷な物は更に少ないので、マニア垂涎で、一番価格が高騰した時で1つが20万円もした時が有った。

たかが小さなかき氷のコップがだ。しかもかき氷を商っていた店などから、揃いでごっそり出て来る事も稀にあったので、20個も出てくれば400万円である。すさまじい。

その他に、伝統の笠も人気があった。これは主に大正時代に流行した硝子製品で、実に様々な形や色があり、その中でも一番人気が有ったのが《ヘルメット》と呼ばれる厚口の色ガラスにカットで装飾が施されている電灯の笠で、高い時には1つ60万円ほどで売買されていたと記憶している。その他には豆ランプと呼ばれる高さ10cm程の小さなオイルランプも人気が有った。

これも希少な物は10万円を軽く超えていた。
いずれにしろ、氷コップも電灯の笠も豆ランプも、今では人気が凋落して見る影もない。兵どもの夢は消え去るのみである。

骨董品の流行は案外移り変わりが激しく、買取る側もその時々の相場の変化に敏感でいなければ手痛い目に会うのである。

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