《骨董の流行りと廃り  その2》

兎にも角にも、日本刀の価値は下がる一方で、惨憺たる現状だ。
確かに、日本刀は凶器にもなるし、切れ味は、どの刃物にも負けないから、危ないと思うのは判る。しかしながら、日本刀は日本が世界に誇る伝統工芸の代表である。日本刀の素材は玉鋼である。玉鋼なんて聞いても、普通の人にはその価値がピンと来ないかも知れないが、玉鋼は、鋼の最高峰、王様である。今では、国内では殆ど採取できない希少鉱物である。

僕なんて、大工道具が好きで、各地の刃物や大工道具店や鍛冶屋を訪ね歩いた経験が有るから、玉鋼と聞くだけでドキドキする。ロマンさえ感じる。その玉鋼をふんだんに使用した刃物の王様が日本刀である。切れ味では、世界中のどの刃物にも負けない。

なんと言っても、宙に浮かべた懐紙をも一刀両断の真っ二つに切り裂く切れ味だなのだ。
そんな、素晴らしい芸術品が殆ど無価値なんて悲し過ぎる。
でも、需要と供給のバランスで、欲しがる人が居ないのでは仕方ない事だが。

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