骨董屋の種類さまざま 《露天商1》

骨董屋の1カテゴリーに露天商と呼ばれる人々が居る。これは、店を持たずに、下手をすると倉庫も持たずに車1台で骨董商売をしていたりする人たちである。

露天商は、主に土曜日・日曜日に神社やお寺などの境内で開かれる骨董市に出店して品物を捌く人たちで、実は僕も始めたばかりの頃は露天商だった。露天商の朝は、兎に角早い。基本的には早朝の暗い内に準備して、明るくなって来たころには完全に店開きしている感じである。

暗い内と言うと、夏などは3時位までに開催場所に着いて
4時位までに準備が整っていなければなら無い。
自宅を出るのは、2時とかである。そうすると起きるのは1時くらい。それは本当にキツイ。前の日に早く寝るって言っても、やはり10時過ぎだから、寝たらすぐに起きなければならない。冬はそれより少しは遅くても大丈夫だが、当たり前だが、冬は激烈に寒い。ダウンを2枚重ねて、使い捨てカイロを全身貼り捲りでも寒い。

これで雨でも降っていたら、殆ど修行である。
雨なら休めばいいと思うかもしれないが、雨の時ほどガッツを見せて、出店すると、会主の覚えが愛でたくなるので、若い始めたばかりの骨董屋は、雨の時こそ歯を食い縛って駆け付けるのである。雨の日は、お客も少ないから、碌に骨董品は売れないし、濡れて痛むし、おまけに体は冷えて風邪をひく。でも会主は、きちんとそんな若い業者の頑張りをきちんと見ていてくれるのである。

会主の覚えが愛でたくなる毎に、場所もいい場所になり、広さも広くなったりする。長い間一等のいい場所に出店していたベテランの業者が高齢で引退したりすると、
「おい、細川、おまえあの場所出てみるか?ん?」みたいなお声が掛かるのである。頑張った甲斐が報われる瞬間だ。

(第2回につづく)

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