神奈川県藤沢市片瀬山の空き家整理で見つかった戦前の油絵「冬の水辺風景」。黒塗りの木製額に金ライナーが施された上品な額装で、雪景色の水辺に浮かぶ小舟が穏やかに描かれている。

【神奈川県藤沢市片瀬山】実家売却に伴う空き家片付けで見つかった「冬の水辺風景」戦前の油絵を査定・買取|静寂の情景に宿る家族の記憶を次の世代へ

買取品目 ・戦前の油彩画「冬の水辺風景」(洋画・風景・黒塗木製額+金ライナー)
・関連して見つかった小型の工芸品・雑貨数点(査定対象外)
片付けの形態 空き家となったご実家の売却準備に伴う遺品整理・片付け
作業時間 約3時間(仕分け・査定・搬出含む)
買取地域 神奈川県藤沢市片瀬山

祖父が残した戦前の油絵を次の世代へ

細川 賀津雄(ほそかわ かずお)

買取担当・細川

~神奈川県藤沢市片瀬山での遺品整理・査定の記録~

今回のご依頼は、神奈川県藤沢市片瀬山にある空き家となったご実家の売却準備に伴い、遺品整理・片付けを進めていたお客様からのご相談でした。

「祖父が生前に飾っていた古い絵が出てきたのですが、価値があるか分からない」

と、少し戸惑いながらも大切そうに額縁を抱えて見せてくださいました。

額の中には、雪の積もる町並みと静かな水面、そして一艘の小舟が描かれた油絵が収められていました。

筆致は丁寧で、穏やかな冬の情景が淡く表現され、戦前〜昭和初期の洋画作品特有の趣きが感じられる一枚です。

保存状態は比較的良好でしたが、額縁の小傷や絵具のわずかなひび割れが見られたため、現行の市場相場と昨今の需要動向を踏まえ、やや厳しめの査定をさせていただきました。

それでもお客様は、

「祖父の想いを汲んで丁寧に扱ってもらえて安心しました」

と微笑まれ、心温まるお取引となりました。

近年の美術市場では、無名〜地方画家による戦前期の洋画作品は評価の幅が広く、作家特定や来歴資料の有無が査定に大きく影響します。

ただ、当時の日本人画家が西洋技法を学びながら描いた作品は、文化的資料としての価値も高く、保存状態が良好なものは今も愛好家の間で需要があります。

戦前の油絵・美術品の価値を左右する5つのチェック項目

骨董品の出張査定風景。青花の壺を手にした鑑定士が、お客様に丁寧に説明している様子。テーブルには染付皿や湯呑などの陶磁器も並ぶ

✅ サイン・落款・裏面ラベルなど作家を示す情報の有無
✅ 画面の状態(ひび割れ・剥離・黄変・退色など)
✅ 額装やキャンバスのコンディション
✅ 画題・時代背景・完成度
✅ 国内外市場の動向・近年の取引相場

戦前の洋画の文化的背景と市場価値

昭和初期〜戦前の日本では、西洋画教育が全国に広がり、多くの画家が風景や日常を題材に油彩画を制作していました。

特に「冬景」「水辺」「舟」「家並み」といったモチーフは人気が高く、地方画壇でも多くの作品が生まれました。

しかし現代では、作家不詳・記録のない作品の市場流通が減少し、査定額は全体的に控えめな傾向となっています。

それでも、当時の日本の生活や文化を感じさせる一枚には、今もなお「飾る価値」「残す価値」が存在します。

空き家・実家整理時の美術品・骨董品買取はマルミ工藝社へ

マルミ工藝社では、神奈川県藤沢市をはじめ県内全域で、空き家整理・実家売却前の片付けの際に見つかった戦前の油絵・日本画・骨董品・美術品の出張査定を行っております。

「古い絵が出てきたけれど価値が分からない」
「祖父母が大切にしていた絵を手放すのが不安」

そんなお悩みに寄り添い、丁寧に査定・説明を行います。

保存状態や市場の変化も踏まえた誠実な評価で、大切な思い出を次の方へお繋ぎします。

神奈川県藤沢市片瀬山での戦前油絵買取事例まとめ

神奈川県藤沢市片瀬山にて、実家売却に伴う空き家片付け中に見つかった戦前の油絵「冬の水辺風景」を査定・買取しました。

額縁や絵肌の経年変化を総合的に判断し、現行市場に基づいた誠実な査定を実施。

お客様の思い出とともに、絵に込められた静かな時間の価値を次の世代へと受け継ぐお手伝いをいたしました。