神奈川県川崎市多摩区の空き家片付けで見つかった明治〜昭和期の磁器置物。青磁釉の童子像や布袋像、香炉、木彫福神像などが畳の上に並び、和骨董や東洋陶磁の温かみを感じさせるコレクション。

【神奈川県川崎市多摩区】実家売却に伴う空き家片付けで見つかった磁器置物を査定・買取|和骨董・東洋陶磁の静かな美を次代へ

買取品目 ・明治〜昭和後期の磁器布袋像・童子像
・青磁・半磁器製の民芸置物類
・陶磁製花器・香炉・木彫福神像など
片付けの形態 実家の売却を控えた空き家片付け
作業時間 約3時間(仕分け・査定・搬出含む)
買取地域 神奈川県川崎市多摩区

布袋像や青磁香炉など、和骨董・東洋陶磁の魅力を誠実に評価

細川 賀津雄(ほそかわ かずお)

買取担当・細川

今回のご依頼は、神奈川県川崎市多摩区にあるご実家の売却を控えた空き家片付けの際に、押入れや床の間の奥から見つかった磁器置物の査定依頼でした。

木箱の中には、明治から昭和後期にかけて製作された布袋像や童子像、青磁釉の香炉など、和骨董や東洋陶磁の趣を感じさせる品々が静かに収められていました。

お客様は、

「両親が大切に飾っていたものなので、処分する前に見てもらいたくて」

と、少し寂しそうに話されていました。

一点ずつ丁寧に確認すると、釉薬の貫入や小さな欠け、長期保管による汚れなどが見受けられ、現代市場ではやや評価が厳しい分野となります。

しかし、布袋像の表情や青磁の発色には手仕事ならではの温かみが残っており、保存状態を考慮しつつ誠実な査定を行いました。

結果として、高額査定とはなりませんでしたが、

「思い出の品を丁寧に扱ってもらえて嬉しいです」

とのお言葉をいただきました。

今の時代、骨董市場では新しい嗜好や海外需要の変化もあり、明治〜昭和の磁器置物は総じて価格が落ち着いている状況です。

それでも、こうした日常の中に宿る“祈り”や“美意識”を未来へ繋げることが、私たち鑑定士の役割だと感じています。

査定のポイント

鑑定士が青花壺を手に取り、お客様に器の特徴や価値を丁寧に説明している様子(相模原市の出張骨董査定現場)

✅ 釉薬の状態・貫入や色ムラの有無
✅ 割れ・欠け・修復跡の確認
✅ 作家銘・窯印・時代背景の判別
✅ 市場需要(磁器置物・和骨董は近年やや低下傾向)
✅ 装飾性・保存状態・意匠性の評価

明治〜昭和期磁器置物の文化的背景と市場価値

明治以降、日本では磁器技術の発展により、家庭や寺社で飾られる布袋像・童子像・香炉などの置物が盛んに作られました。

特に昭和中期までは、家内安全・福徳円満を象徴する装飾品として多くの家庭に受け継がれてきました。

しかし近年は生活様式の変化や飾り文化の衰退により、こうした和骨董・東洋陶磁類の市場価値はやや落ち着いています。

それでも、美しい釉薬や時代特有の造形、そして“家族の記憶を宿す器”としての情緒的価値は失われていません。

空き家・実家の片付けで見つかった骨董品のご相談はマルミ工藝社へ

マルミ工藝社では、神奈川県川崎市多摩区をはじめ、県内全域で空き家整理や実家売却前の不用品片付け時に出てきた骨董品・和磁器・民芸品などの出張査定を承っています。

「価値があるかわからないけれど、捨てるのは惜しい」

そんなお品でも、文化的・資料的価値を見極め、

丁寧に次の持ち主へと繋げてまいります。

神奈川県川崎市多摩区での和骨董・磁器置物買取事例まとめ

神奈川県川崎市多摩区にて、実家売却に伴う空き家片付け中に見つかった明治〜昭和期の磁器置物を査定・買取しました。

時代の移ろいとともに評価は厳しくなっているものの、布袋像や青磁香炉など、和骨董の静かな美しさを丁寧に次代へ。

「両親の思い出を大切に扱ってもらえて嬉しい」

というお客様の言葉が、何よりの評価となりました。