【実家売却前の片付けで発見】絵瀬戸の水注を丁寧に査定・買取|神奈川県横浜市栄区

買取品目 ・絵瀬戸水注(共箱付き)
・木製共箱(墨書あり)
片付けの形態 神奈川県横浜市栄区にて、ご実家の売却に伴う片付け作業中に発見された骨董水注の出張査定および買取
約45分(水注の状態確認・釉薬の風合いチェック・箱書きの確認・査定のご説明)
買取地域 神奈川県横浜市栄区

鑑定士のコメント

細川 賀津雄(ほそかわ かずお)

買取担当・細川

今回ご相談をいただいたのは、神奈川県横浜市栄区のご実家を手放す前に行われた片付けの最中のことでした。

「古いけれど、なんとなく味があるので捨てられずにいたんです」

と、ご依頼主様がそっと取り出されたのは、共箱に丁寧に収められていた一つの水注。

ずっしりとした陶器の本体には、絵瀬戸らしいやわらかな茶褐色の釉薬と、貫入(かんにゅう)の美しいひび模様が全体に広がり、見る者を惹きつける力がありました。

注ぎ口や取手の造形にも自然な流れが感じられ、胴体には植物のような文様が浮かび上がっています。これは型押しによる装飾と思われ、江戸時代〜明治初期にかけての瀬戸焼の様式を想起させます。

共箱には「絵瀬戸 水注」と墨書があり、かつての持ち主が大切に保管していたことが窺えました。

「父が集めていたもので、昔はお茶の道具として並べて楽しんでいたようです」

と語られるお声には、陶器に込められたご家族の思い出が静かに息づいていました。

丁寧に状態を拝見した上で、保存状態の良さや装飾性の高さをふまえてご説明差し上げると、

「捨てずにいてよかった。ちゃんと価値を見てくださって嬉しいです」

と笑顔を浮かべられたご様子が、とても印象的でした。

器という物を通して、ご家族の記憶と、時代を超えた美意識がつながっている——

その橋渡しをさせていただけることに、
鑑定士としての誇りを感じたひとときでした。

買取査定のポイント

✅ 絵瀬戸らしい貫入釉と文様が美しく残っている
✅ 注ぎ口や取手などの造形が丁寧に作られている
✅ 箱書きが明確な共箱が付属しており、保管状態も良好
✅ 茶道具・水差しとしての実用性・観賞性の両面で評価できる

瀬戸焼・骨董陶器・茶道具のご相談はマルミ工藝社へ

骨董品の出張査定風景。青花の壺を手にした鑑定士が、お客様に丁寧に説明している様子。テーブルには染付皿や湯呑などの陶磁器も並ぶ

「実家の片付けで、古そうな陶器が出てきた」
「価値がわからないけれど、誰かに見てもらいたい」

そんな時は、どうぞマルミ工藝社にご相談ください。

お客様の大切な思い出とともに、一点一点丁寧に拝見し、

価値あるものはしっかりと評価させていただきます。

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