【骨董品買取】竹の風情が息づく花入を査定｜遺品整理にて神奈川県中郡二宮町にて出張対応

鑑定士のコメント

買取担当・細川

今回お伺いしたのは、神奈川県中郡二宮町にお住まいのお客様宅。

「祖父が茶道を嗜んでいたと聞いていて、物置からこういったものが出てきたんです」

と見せてくださったのが、
立派な共箱に納められた一本の竹の花入れでした。

箱には「拙作 銘『朝の師』」との記載があり、本体にも「壺堂 大乗」なる作家の筆跡が。

しっかりとした作行きと漆を巻いた胴の仕上げからも、丁寧に手がけられたことが伝わってきます。

さらに蓋裏には「梅を折って、挿せば春に香る」といった一文が添えられ、花入としての美的情緒も大切にされた逸品であることがうかがえました。

長らくしまわれていたとのことでしたが、共布にくるまれ、目立った割れや虫喰いもなく保存状態も良好。お祖父様が大切に扱われていたのでしょう。

「こうしたものに価値があるなんて思っていませんでした」

と驚かれたご様子のお客様。

ただの竹筒ではなく、そこに宿る”作意”や”季節の心”を感じた瞬間でした。

人から人へ、時を超えて受け継がれていく道具たち。

その一助になれたことを、
心より光栄に思います。

買取査定のポイント

✅ 花入としての意匠が明確で、共箱・共布付きである点
✅ 「壺堂大乗」銘入りで作者の意図や背景が感じられる作品
✅ 箱書と本体の銘が一致しており由緒が明確
✅ 経年保管ながら状態良好で、実用・鑑賞ともに適す仕上がり

骨董品や茶道具の出張買取はマルミ工藝社へ

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