【遺品整理で見つかった七官青磁の耳付花入】静かに佇む青磁の美と想い出に心を重ねて|神奈川県鎌倉市にて出張買取

買取品目 七官青磁 耳付花入(青磁釉・貫入模様・金継ぎあり)
片付けの形態 ご実家の遺品整理に伴うご依頼
約1時間半(現地査定・ヒアリング・ご説明含む)
買取地域 神奈川県鎌倉市

鑑定士のコメント

細川 賀津雄(ほそかわ かずお)

買取担当・細川

このたびお伺いしたのは、鎌倉市内にあるご実家の遺品整理を進めていらっしゃるお客様からのご依頼でした。

「祖父が大切にしていた花瓶で、いつも床の間に飾られていたんです」

と語られ、手渡されたのがこの「七官青磁 耳付花入」。

薄緑の釉薬が深く静かな光を湛え、長い年月を経た貫入(かんにゅう)が美しく広がっています。

耳部の装飾には力強さと均整があり、宋時代の意匠を丁寧に受け継いだつくりに感動を覚えました。

口縁には金継ぎの痕跡があり、かつての破損を丁寧に修復してまで大切に使われてきたことが伝わってきました。

「祖父は骨董が好きで、よく自分で直していたみたいです」

とお話しくださったご依頼主様の表情には、懐かしさと敬意が感じられました。

査定に際しては、焼成技法や釉調、形状バランス、保存状態、金継ぎの技術などを細かく確認し、歴史的背景を含めてご説明差し上げました。

作家銘や窯印は見られなかったものの、七官青磁の文脈を踏まえた伝世品として十分に価値のある逸品と評価し、ご納得いただける査定額をご提示。

「思い出の品が、次の誰かに大切にされるなら嬉しいです」

と、最後に穏やかな笑みを浮かべられたお姿が印象的でした。

品物の背景にある“記憶”と“想い”を、私たちは丁寧に受け止め、価値として繋いでいくことが私たちの使命だと、改めて心に刻む機会となりました。

買取査定のポイント

✅ 青磁釉の深みと貫入の美しさが際立っていた
✅ 伝統的な耳付花入の造形が評価ポイント
✅ 金継ぎによる修復歴が文化的価値を高めた
✅ 丁寧な保管状態とご家族の思い出が品格を感じさせた

骨董品・花器の出張査定もお任せください

「遺品の中にあった花器、価値があるのかわからない」
「家族の思い出が詰まった品を丁寧に見てほしい」

そんなお気持ちをお持ちの方は、ぜひ当店にご相談ください。美術的な評価だけでなく、想いを大切にする査定を心がけております。

神奈川県鎌倉市をはじめ、湘南エリア全域で出張鑑定に対応しております。

まずは「話だけ」でも、お気軽にご相談くださいませ。