骨董屋の種類さまざま 《店師 4》

一等地に店を構えるお茶道具屋系の骨董品屋以外にも、いろいろな骨董屋が存在する。その一つがガラクタ的な戦前より古い生活雑貨屋、伊万里焼の印判皿などの雑器、コレクションアイテムやグッズ物と呼ばれるマニア蒐集品などを売る店である。そういう店は、JRの西荻窪的な街の固まって有ったりする。

西荻窪には多分60~100軒のブロカント(フランスの小さなジャンク物の店)的な店が軒を連ねている。中にはアンティーク家具専門の店や、照明器具に力を入れている店や、古い人形やミニチュアの店、古着やアンティークトイの店など色々です。

西荻アンティークマップという、全部の店をほぼ網羅した可愛いイラストマップもそれぞれの店の店頭などに置いてあるのでフリーで手に入れる事が出来ます。
一等地の茶道具屋と同じ職種の骨董品屋として、同列に語るのは多少無理が伴いますが、西荻窪のお店達も間違いなく骨董屋の一つです。実は、僕もその西荻窪に店を構えていた一人です。今から20年も前の話になりますが。

元々、西荻窪は昔から古い物を大事に使う気風があり、昭和30年代に今でいうリサイクル(当時は古道具屋と言った)が数軒店を構えたのが始まりだそうです。

西荻窪だけで無く、中央線沿線には、他にも似たような小さな店がいっぱいあります。高円寺、阿佐ヶ谷、吉祥寺や国分寺など。僕は高校生の頃から、そのような店を巡るのが大好きで友達と一緒に休みの度に街を徘徊したモノです。時には、福生のベースの側の店や横須賀どぶ板の店にまで遠征したりしました。

その頃の経験が、30歳を過ぎてから骨董品屋の世界に足を踏み入れる遠因になったのかも知れません。