日本の素朴絵展 

日本橋にある三井記念美術館に行ってきました。WEB宣伝に関する事を教わっているKさんとの同道です。
Kさんは、自分で主催しているコミュニティので、美術館を巡る企画を立てているらしく、その下見の様です。

特別展示は《日本の素朴絵展》と題して、日本に昔から伝わる緩やかなタッチで大らかに描かれた絵を紹介している展示です。素朴絵とはまたうまい言葉を考えたものですね。

立体の仏像の円空や木喰、二次元の御伽草子や奈良絵や大津絵、白隠の仏画や室町時代の絵本や絵巻物、見応えのある展示がいっぱいです。特に巻物は、めったに見る事が出来ない富士浅間曼茶羅図(室町時代・16世紀・富士山本宮浅間大社蔵)や伊勢参詣曼茶羅図(江戸時代・17世紀・三井文庫蔵)つきしま絵巻(室町時代・16世紀・日本民芸館蔵)、
絵因果経断簡(奈良時代・8世紀・MIHO MUSEAM蔵)ななどの展示があり、目を瞠りました。

私は、とても楽しめたのですが、Kさんはもっと古美術的な展示を期待していたようで、なんだかモヤモヤした感じでし三井記念美術館・日本た。次に三越の7階の美術サロンに行くと、魯山人のプレ展示(本展示の前の宣伝)をやっていて、銀彩の壺や市松の皿や酒器などが20点ほど展示されていて、Kさんはいきなり目を輝かしました。魯山人は古美術では有りませんが、Kさんのイメージしていた美術品に近かったみたいです。

「こっちの方が余程美術館らしい」
などと、天下の三井記念美術館に思い切りダメ出ししながら、食い入る様に魯山人に見入っていました。
しかし・・・流石に三越・・・価格はとてつもない価格です。

一例を上げますと、
■銀彩模様長方鉢19、440、000円
■銀三彩花入  14、040、000円
■赤牡丹筒 十人16、200、0000円

ぶっ飛びました。しかし、近くの壁に掛かっていた横山大観の富士を見て更にのけ反る事になりました。
正確な数字は覚えて無いのですが、4千万円以上したと思います。なんか値段が一桁違う気がしますが。そこは三越の折り紙がつくとこの値段になるのでしょう。